株式会社アイ・イーは、神奈川県相模原市にある非破壊検査を専門とする会社です。
土木、インフラ、建築、プラント、製缶、機械加工品など様々な試験、検査、調査を行っております。
関東地域のみならず、全国どちらの地域にも出張いたします。
また、同業他社様からの応援依頼も受け付けておりますので、お気軽にお声がけください。 |
磁気探傷試験(MT:Magnetic particle Testing)
強磁性体に電磁石を当てて通電すると、強磁性体内部には磁気の流れに対応する磁束が発生します。
試験体表面及び表面近傍にきずがある場合、磁束の一部が空間に漏れ、漏洩磁束が発生します。
きず部から発生した漏洩磁束は磁極を形成し小さな磁石となり、その部分に微細な粉(磁粉)を散布すると磁粉は磁化されてきず部に吸着し、きずの模様を形成します。
割れなどの微細なきずの検出性能に優れており、溶接部の試験のほか、ボルトやシャフトなどの機械部品の試験にも適用できます。
軟鋼や高張力鋼、フェライト系ステンレス鋼など強磁性体の材料に適用できますが、オーステナイト系ステンレス鋼やアルミニウムなどの非磁性体には適用できません。
磁化装置、磁化方法としては、据置型装置を使用した「コイル法」、「電流貫通法」、「軸通電法」などがありますが、携帯型の極間式磁化器を用いた「極間法(下図参照)」が一般的に適用されています。
磁粉も蛍光磁粉、黒色磁粉、褐色磁粉など様々な種類がありますが、蛍光磁粉を用いた磁気探傷試験が一般的に適用されています。
蛍光磁粉を使用する場合は、周囲を暗くして紫外線照射灯を用いて試験部を照射した状態で観察を行います。 |
携帯型極間式磁化器と紫外線照射灯
試験体の形状及び寸法などにより、磁化器を使い分けます。
極間法による磁気探傷試験の原理
磁気探傷試験状況
きずによる磁粉模様
溶接熱影響部で発生した疲労割れ |
機械部品で発生した割れ |
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